俺も禿げたいブログ

孫正義氏の名言に触発された、将来禿げることが約束されたサラリーマンの日々の叫び

本は、考えるなら紙、インプットならKindle

本は紙、という拘りが強い人もいる中で、紙の書籍にするか、Kindleにするか、なかなか一本化できずに迷っている人も多いのではないだろうか? 僕もその一人だ(ちなみに、紙の本も読むが、Kindle本だけでも数えたらちょうど99冊持っていた)。そんな私が出したシンプルな結論は表題の通り、

「思考するために読むなら紙。情報のインプットとしてならKindle

である。

紙とKindleの細かな比較やメリデメは、他のブログがいやという程やっているのでそちらを見て頂くとして、シンプルに紙のデメリットとKindle版のメリットを比較し、それでも余りある紙のメリットがあるか?という思考法を取れば良い。

 

紙のデメリットは、

  • 書店まで行かなければ見れないし買えないので、興味を持ってから読み出しまでに時間がかかる
  • 普段読むにあたっても重い本は重い(移動しながらの読書に不適)
  • まとまった読書時間が持てる出張や旅行時に複数冊持っていきたいができない(重いのとかさばるのと)

翻って、Kindleのメリットは

  • 読みたい!と思ってから購入~読める状態の実現、までが瞬時であること
  • 普段読書にストレスが全くない軽さ
  • 全冊入った状態なので、Kindle一冊だけ持っていけば良い

である。

 

個人的な感覚としては、Kindleは紙に対して十分なエクスペリエンスを提供していると思う。厳密には目次とページの行ったり来たりなどは紙の方がしやすいという意見もあるが、ページリンクで一瞬で飛べたり、ページ繰りもKindle paper whiteスマホ版じゃないという意味)だと高速ページめくりの機能があるので個人的には十分かと思う。

 

ただそういったことがあっても、やっぱり紙の方が良い、という瞬間が存在する。それが、インプットとして読むのではなく、深く思考するために読むとき、何かのテーマや課題について考えるために没入して深く読むとき、である。この時だけは、確かに紙の方が良いのだ。そしてそういう機会は意外に多い(というか、本質的には、暇つぶしでもない限り、それ以外のために本は読むべきでないとも思ってる)。人生上の課題解決のために本を読むことも多いと思うが、その際には殆どの場合この「深い思考のために読む」に該当するのではないだろうか。

 

では何故紙の方が思考に適すのかの理由だが、感覚としては、

  1. 紙(印刷物)であるという存在のリアリティーの大きさ
  2. サイズ的な意味での大きさ(視認性のUX
  3. 書き込めることによる思考の活性化

だと思う。もっというと、三つをセットにして、シンプルにリアリティーの差としての思考に与える影響、ということに集約すると思う。つまりシンプルにモノとしてそこに存在することで、リアリティーが増し、思考が活性化されるということ。(こう言ってしまうと電子書籍としてはどうしようもないことだが、美術品を観賞に行った際に、美術品の存在としてのリアリティーもそうだし、美術館であるということや、その空間であることの意味や価値があるから、それが体験として思考に強く働きかけるのと同じ理屈で、レシーバーである人間の構造上しょうがない。)

 

では何故リアリティーが思考に強い相関があるのかをもう少し深く考察してみると、『思考は現実化する』のナポレオン・ヒルじゃないが、ある意味「思考は現実化したがっているから」、あるいは「現実化するために思考しているから」、ともいうことができるのではないか。つまり、何故リアリティーが重要かといえば、リアルにするために思考しているから、ということである。

 

完全に余談だが、これはシステム系(無形商材)のBtoB営業経験者ならよくわかることだと思うが、やはり製品デモというのは強力な武器となるのだ。資料と口頭だけではリアリティーが伝わらないお客さんでも、デモを見たら一発で反応が変わった、ということはよくあることで、これもリアリティーの差によるのである。

 

よって、結論としては、Kindleは非常に便利なんだけれども金に制限がないのなら、思考のために本を読んでいるという目的の性質上、効果を最大化する理想的な本の買い方・読み方は以下だ。

  1. 即座に読みたい場合を除いて、インプットではなく考えるための本は基本的には紙で買う
  2. 思考を刺激する要所にはガンガン書き込んでおおいに思考を刺激し、ネクストアクションに繋げるような読み方をする
  3. 移動時読書のニーズや出張・旅行時読書のニーズが出てきたら、その際に必要な本を再度Kindleで買う
    (これは基本的に、紙本の作りが構造的に重たいケースか、複数書籍持っていきたい、のどちらかに該当する時だろう)

無責任な書き方だが金に余裕がないならこのバランスだ(笑)。

 

そして、まだ実現はしていないが、下記記事の通り、紙本を購入したら追加出費によってデジタル書籍を購入できるようになったら完璧だと思う。

顧客視点に立って、早期に実現してくれることを祈る。

 

紙の本を買ったら電子書籍Kindleなど)がついてきたら嬉しくないですか?
https://ytkglife.net/paperbook-and-digitalbook/
@ttsubuanさんから