俺も禿げたいブログ

孫正義氏の名言に触発された、将来禿げることが約束されたサラリーマンの日々の叫び

家族に見る、組織の評価制度の大切さ

年末、久しぶりに家族のところに帰って2日ばかりをともにし、組織における評価制度の重要性を痛感した。

評価制度の機能的役割については、大別すると下記の2つがあると思う。

  1. 報酬決定
  2. 推奨する行動の規範

一つは言わずもがな報酬決定である。そしてもう一つは、その組織が推奨する行動の規範としての機能である。この2つ目が極めて重要だと痛感したのだ。

僕の家族は非常にユニークで面白い人たちだが、親が公務員(教員)だったり兄弟が社会人経験があまりなかったりで、いわゆる「気を遣う」「人の為になる意識」「相手の気持ちを考えて言動をコントロールする」などのヒューマンスキル的部分が弱いのだ。

当然家族というのは社交性がよっぽど高くない限り閉じた組織なので、こういったスキルがその組織で評価されないと(多くの場合それは親によってなされる)、成員が外部コミュニティー(会社や友人コミュニティーなど)によってどんなにそのスキルを獲得していても、それが組織を良くする価値に転化されていかない。これは家族でなくとも、一般的な企業などの組織にも当てはまる話だ。

もちろん、多大なエネルギーを注ぎ込めば変えていける可能性はある。が、ロスも大きい。

こういった理由から、その組織を健全に保ち、よりレベルが高く円滑で居心地の良いものにするために、奨励される行動規範を広く深いものとして明文化しておく重要性を改めて認識した。